Reading a book! ◆いろんな知識を手に入れよう◆

資料作りが苦手な人は本を活用

 システムエンジニアの仕事内容の半分は、プログラムの設計を考えたり起こしたりという、技術的な部分があります。残りの半分は、どのような設計にしたのかを説明する資料を作ったり、トラブルが起きた時に問題の原因と解決策を提案する資料を作るという、資料作成の作業があります。システム開発は何人ものチームで行うので、お互いの意思疎通がキーポイントです。
 資料を作る時に、誰に対して、何を伝えるのかを意識していないと「この資料は何が言いたいのか分からない」という残念な結果になってしまいます。こういった経験を持っている人もいるのではないでしょうか。資料作成の面で悩みを抱えるシステムエンジニアは多く、プログラムを書くのは好きだし得意だけれど、資料に起こすのは苦手だと感じています。そんな時にシステムエンジニアにおすすめしたい本は、文章作成や資料作成の本です。こういった本で紹介されているのは、文章術や、情報の整理法です。資料は誰が読むのか、持っている情報をどのように分類して並べるのか、資料を作る前にじっくり考えるのが大切だ、といったようなことが書かれています。
 まずは同じエンジニアのチームが読む資料なのか、クライアントが読む資料なのか、どういう情報を求めているのかを考えます。パソコンに向かって作業を始める前に、文章をどう組み立てたらよいのかを検討する時間を取ります。考える時間を長く取れば取るほど、出来上がる資料の完成度が上がります。必要な情報が、適切な順番に並べられた資料は、読む人にとって分かりやすいものになります。